長篇大ロマン・昭和39年

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「お嬢吉三」 昭和39年1月

月も朧に白魚の、かがりもかすむ春の空
冷てい風もほろ酔いに、心もちよくうかうかと
浮かれ鴉のただ一羽……ほんに今夜は節分か
西の海より川の中、落ちた娘は厄落とし
こいつは春から、縁起がいいわえ…

「虚無僧月夜」掲載 予告編より
「美女ざくら」 昭和39年2月

四季の花々によせる  四つの愛の系譜・・・・・・・第一の悲恋は『明智光秀』と高山長種の娘『明姫』、第二の悲恋は明姫の息子『高山右近』と光秀の娘『於玉』、第三の悲恋は高山右近の娘『喜志』と高山右近を召し抱えた前田利家の次男『秋秀』。 そして喜志の娘『喜世』を待ち受ける第四の恋と運命は・・・?
「ふり袖日傘」 昭和39年3月

野崎参りは屋形船で詣ろ…お染久松切ない恋も
浮世の義理にも振袖濡れて
涙かくした絵日傘に もつれる蝶さえ にくらしや…

ロマン(小説)の真髄を誰よりも知る快調小島剛夕が、またまた放つ歌舞伎狂言完全劇画化。 現代向きのやさしい説話と華麗な絵を以て綴る絶対の魅力作品!!

「美女ざくら」掲載 予告編より
「清姫絵巻」 昭和39年4月

哀恋の花 散りくるいめく夜 君はいづくの野か山か…
面影の夢を慕いて はろばろの旅路に ほころぶ 長振袖も
ぬらす涙の 日高川

この華麗に並ぶものなし!! 絢爛の舞台を背に 大ロマンの精華を放つ民族の大文学!!
若き巨星小島剛夕が贈る不朽の金字塔!! 乞必読!!

「ふり袖日傘」掲載 予告編より
「お軽と勘平」 昭和39年6月 純愛忠臣蔵シリーズ@

花は桜木 人は武士
爛熟の元禄の世の裏に
ひそやかに息づく愛の純粋譜…
巨星小島剛夕が精魂を傾けつくすライフ・ワークの大河ロマン!!
空前絶後のスケールの下に展開する超力作に乞絶大の期待!!

「清姫絵巻」掲載 予告編より
「木戸は開かれた」 昭和39年7月

兄も恋うた 弟もまことを捧げた
しかしそれは呼べど応えぬこだまのむなしさであった
答えるすべなく ひとり長の袖を 露ぬらす乙女の涙
変転多き時の流れに それはあまりにも皮肉な運命の波と言えた……

文明開花の華やかな光の中に、人生の岐路にさ迷う竜虎の兄弟と麗しの名花―
あるものは崩れ、他のものは流れに乗らんとする…愛と哀しみの縮図はここに在ったのだ

「お軽と勘平」掲載 予告編より
「紅だすき素浪人」 昭和39年8月 純愛忠臣蔵シリーズA

第1回配本「お軽と勘平」は怒涛の大反響を呼び、全冊売り切れとなりました。 次作は血風高田馬場を起点とする中山安兵衛と清水一学との人間味溢るる物語です。 こうして雄大なロマンは愈々佳境に入り、興味の尽きる所を知らないでしょう。

「木戸は開かれた」掲載 予告編より
「すみだ川」 昭和39年10月

銀杏返しに黒繻子かけて
月に墨絵のすみだ川
鐘がなります観音様につらい願かけ誰が知ろ

幼い頃から兄妹のように育った二人だった……しかし、その間には主人の娘と丁稚という一筋の川があった その川がいつしか一つの流れになって幸せの海に注ぐことは………?

「紅だすき素浪人」掲載 予告編より
「忍法赤穂城」 昭和39年12月 純愛忠臣蔵シリーズB

俺は忍者なのか! 義士なのか!
いやしい一人の下忍が直面した大義尽忠の道とは?……

「すみだ川」掲載 予告編より