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24 角兵衛獅子
(解題)
つばめ出版発行。 本編161ページ。 昭和38(1963)年6月頃に出版された。 『書籍雑誌卸月報』では5月の出版予定になっている。 出来心から百両の金を盗んだために愛する少女と別れることになった少年。 再会を夢見る男女の数十年に亘る悲しい擦れ違いを、幕末から明治初期にかけての世相を織り交ぜながら走馬灯のように描いた作品。 ストーリーを詰め込みすぎた感があり、とりわけ物語終盤の黒船来航以降の展開は性急すぎて残念である。
(あらすじ)
親方の一行からはぐれてしまった角兵衛獅子の正太とお美代。 貧しいながらも仲睦まじく旅を続ける二人であったが、お美代が重い病に倒れ、宿賃や薬代に窮した正太は、出来心から百両の金を盗んでしまう。 当然のことながら、正太は捕らわれ、罰として佐渡金山へ送られてしまう。 一方、お美代は借金の形に芸妓として売られてしまうのだった。 数年後、厳しい環境の中で機会を窺っていた正太は、兄貴分の半三とともに、島抜けを試みる。 半三の犠牲によって佐渡島から抜け出せた正太。 彼はお美代との再会を夢見ながら長い月日を放浪の旅に費やすことになるのだった。 |
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