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6 濡れ髪草紙
(解題) つばめ出版発行。 本編128ページ。 昭和36(1961)年10月頃に出版された。 表紙・背表紙ともに「怪談」と記載されているが、「増刊」の二文字は無くなった。 哀愁に満ちた悲恋もの。 岡本綺堂の名作戯曲「番町皿屋敷」と河竹黙阿弥の歌舞伎「極付幡隨長兵衛」が元ネタになっている。 新味のない題材であるが、小島は情感たっぷりに描き切った。
(あらすじ) 若い旗本達が「白柄組」と名乗って徒党を組み、江戸市中で無頼の限りを尽していた。 二千石の跡取り青山播磨も一味の一人であったが、美しい娘お菊に恋情を抱くようになって、自分のこれまでの行状に疑念を抱くようになる。 しかし、播磨は、ある夜、お菊に想いを寄せる井吹三平に襲われ、彼を図らずも斬ってしまう。 その瞬間から、播磨の周囲に不吉な影が漂う。 青山家の用人・佐仲は、播磨と若年寄の娘との縁談をまとめるべく、播磨とお菊の仲を裂こうと一計を案じ、お菊に播磨の縁談話をわざと教える。 お菊は播磨の心を試すために、青山家の宝である家康公より拝領の皿を割る。 播磨が本当に自分を愛しているのなら、先祖伝来の皿を壊しても手討ちにしないだろうと…。
(補足/by風かをる)
カテゴリ『長篇大ロマン』、「濡れ髪草紙」参照 |
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