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5 落花の舞
(解題) つばめ出版発行。 本編128ページ。 昭和36(1961)年9月頃に短編誌『怪談』の増刊として出版された。 小島剛夕お得意の幕末もの。 「小島剛夕長篇大ロマン」シリーズにおいて、この『落花の舞』を始め、幕末から明治初期を舞台にした作品は、十を超える。 戦国時代と同様に、大きな時代の転換期に人生を振り回される人々の姿は、悲劇の題材として取り上げやすいのだろう。 ここでも剣戟の巷京都から会津若松での戦いまで争乱に巻き込まれ引き裂かれる男女の愛が哀切を込めて描かれる。
(あらすじ) 時は幕末。 勤王佐幕の血風吹き荒れる京都。 祇園祭の宵山の日に、会津浪人仁礼新八郎と旅籠・池田屋の娘お園は出会った。 新八郎は、新選組隊士である兄銀之丞の後を追って京都に来たのだった。 池田屋に客として出入りする長州藩の桂小五郎は、新撰組に入隊しようと考える新八郎に、来るべき日本の未来のために学問を修めることを勧める。 長崎留学を決意した新八郎は、三年後の宵山の日に再会することをお園に約束して旅立つ。 だが、三年後の宵山の日は、あの池田屋事件の当日であった。
(補足/by風かをる)
カテゴリ『長篇大ロマン』、「落花の舞」参照 |
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