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長篇大ロマン改題再録本
次に紹介する四冊の本は、全て「小島剛夕長篇大ロマン」として出版された作品を再録したものである。 したがって、あらすじは割愛する。 また、短編誌『怪談』等に発表された過去の短編も併録されているため、ページ数については、広告なども含めた総数を初めに記し、その後で収録された個々の作品のページ数を記した。 「長篇大ロマン」の再録本は、他にも新書判の「ひばりコミックス」で刊行されたものが十一冊あるが、前述の通り、これらを貸本店向けの本とは見なさず、ここではあえて紹介しない。
◇戦国くの一帖
(解題)
つばめ出版発行。 232ページ。 『COM』昭和43(1968)年2月号(虫プロ商事/同年1月20日発売)に掲載の「まんが新刊本紹介」に、同年1月上旬発行と紹介されている。 表題作の「戦国くの一帖」(160ページ)は、「長篇大ロマン」第23巻「花咲ける武士道」を改題再録したもの。 この他に、中編「女忍まんだら」(67ページ)が併載されているが、これは『小島剛夕特集号』として昭和39(1964)年5月に発行された同名の短編誌に載った作品の再録である。 また、巻末にひばり書房・つばめ出版で発表された「小島剛夕全作品リスト」(2ページ)が掲載されている。 このリストは、基礎資料として有り難いものである。
◇お役者変化
(解題)
つばめ出版発行。 216ページ。 『COM』(虫プロ商事)の「まんが新刊本紹介」にはこの「お役者変化」の名は見当たらないが、巻末の広告に載っている新刊本は全て昭和43(1968)年1月に発行されているので、この「お役者変化」も同時期に発行されたと思われる。 内容は全て過去に発表した作品の再録。 表題作の「お役者変化」(160ページ)は「長篇大ロマン」第22巻「緋ざくら駕篭」を改題したもの。 他に二つ短編が併載されており、「文楽」(30ページ)は『怪談』24号(つばめ出版)が初出誌。 「ああ特別攻撃隊」(25ページ)は『怪談』第69号(つばめ出版)が初出誌。
◇影法師 前編
(解題)
つばめ出版発行。 220ページ。 『COM』昭和43(1968)年5月号(虫プロ商事/同年4月20日発売)に掲載の「まんが新刊本紹介」に、後編とともに4月の新刊として紹介されている。 4月あるいは5月頃に、後編と同時に出版されたと思われる。 表題作「影法師」(211ページ)は、「長篇大ロマン」のうち「小島剛夕・名作劇場」として発表された『歸去来峠』『修羅無常』二部作を改題再録したもの。 この前編では、『歸去来峠』の全てと『修羅無常』の前半部を収録。 なお、本書には短編は併載されていない。
◇影法師 後編
(解題)
つばめ出版発行。 124ページ。 『COM』昭和43(1968)年5月号(虫プロ商事/同年4月20日発売)に掲載の「まんが新刊本紹介」に、前編とともに4月の新刊として紹介されている。 4月あるいは5月頃に、前編と同時に出版されたと思われる。 表題作「影法師」(83ページ)の後編は、『修羅無常』後半部の改題再録。 他に、短編「かげ宿る花」(36ページ)を併載。 この作品は、『怪談』第41号が初出。 |
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